［お知らせ］

卒業生・修了生へお祝いのメッセージ

早稲田大学先進理工学部 電気・情報生命工学科、先進理工学研究科
電気・情報生命専攻 教員一同とてもうれしく思っています。

卒業おめでとうございます。

2023年3月には、電気・情報生命工学科ならびに電気・情報生命専攻に所属する学部・修士・博士合わせて220名近くの方々が、各課程を卒業・修了することとなりました。おめでとうございます。この日を迎えられましたこと、教員一同とてもうれしく思っています。同時に、本学の教育研究に対して、これまでご理解いただき、学生のみなさんの修学を多面的に支えてくださったご家族・関係の方々への、お祝いを申し上げると同時に深く御礼申し上げます。

今年学部を卒業される皆さんは、入学当初は通常の対面授業だったものの、専門科目の履修に際して、コロナ禍によるオンライン化が行われました。本来なら、もっと自由に部活動やサークル活動の時間がほしかったという人も多いでしょう。修士を卒業される皆さんは、研究室の入室制限やゼミのオンライン化により、研究活動が十分に出来なかったかもしれません。卒業のときに、ここまで社会状況が大きく変化すると予想していた人はいないでしょう。コロナ禍において、学科・専攻としても皆さんの修学への影響をできるかぎり少なくすべく、知恵を絞って対応しようとしていましたが、みなさんが入学当初に抱いていた期待には十分応えられなかったと思います。我々の至らなかった部分について、ここにお詫びします。コロナ禍のために失った時間は帰ってきませんが、実際には多くの学生諸君が、なれない環境の中でも腐ることなく、協力しながら臨機応変に知恵を働かせ、勉学や研究に深く取り組んでくれました。このことに敬意を表したいと思います。

卒業するみなさんには、２つお願いしたいことがあります。１つめはまず、これまでの学業や生活を経済的に支えてくださった方々への感謝を言葉にして欲しいと思います。卒業に関して、周囲に心配をかけた自覚のある人は特に、恥ずかしがらず、この機会に物ではなく言葉で感謝を伝えてください。なかには、これまで親や周囲の期待には十分応えて勉学に励んで来たので、感謝をあまり感じていない人もいるかもしれません。そのような人は、なぜ頑張ることを期待されたのかを深く考えてみてください。

もう１つお願いしたいことは、早稲田大学を卒業したことにプライドを持ってください。プライドを持つことは、学歴を自慢することではなく、本学の卒業生としてふさわしい人物でいつづけるよう常に心がけて欲しいということです。いわずもがなですが、あの学校の卒業生は賢いね、しっかり責任をとれる人だね、よく努力しているね、上品だね、といわれるようにしてください。

コロナ禍以前に比べますと、大きく社会が変わろうとしています。大学キャンパスも、以前の活気を完全に取り戻せているとは言えません。コロナ禍以前のキャンパスを知る最も若い世代として、卒業後もOB/OGとして後輩達をサポートして欲しいと思います。就職して収入を得、経済的にも独立した大人になることは素晴らしいことです。ただ、それだけでなく、これまでの大学生活や研究生活で得た技術や知識、経験を活かし、少しでも社会に貢献してください。卒業する皆さんには、その能力が十分に備わっていますし、それが皆さんの自信と生きがいになることと信じています。

卒業おめでとう。