• お知らせ
  • 2023/04

[お知らせ]

学部新入生・大学院新入生へお祝いのメッセージ

早稲田大学先進理工学部 電気・情報生命工学科、先進理工学研究科
電気・情報生命専攻 教職員一同 心より歓迎いたします。

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。新入生のみなさんだけでなく、これまでのみなさんを支え続けてくださったご家族の皆様も、今日の日を迎えるにあたっての喜びはひとしおではないかと拝察し、心よりお祝い申し上げます。昨今のコロナ等による社会情勢の大きな変化の中で、数ある大学・大学院の中から早稲田大学先進理工学部 電気・情報生命工学科、先進理工学研究科 電気・情報生命専攻を選んでくれたみなさんにお会いできることに、教員一同、大変喜ばしく思っています。

早稲田大学の学部の授業は、2022年度には、オンラインやオンデマンドに適した一部の授業を除き、ほぼ対面に戻っています。しかし、サークル活動にはコロナ渦中の規制が残っていました。2023年度には、それらの規制もなくなり、みなさんはコロナ禍前と同様に活動し、大学生活を満喫できると期待しています。

学部に入学されるみなさんには、この機会に、大学生活を過ごす上でのアドバイスを3つお伝えしようと思います。大学院に入学・進学されるみなさんにも当てはまる部分も多いと思います。

1つめは、高校や塾、予備校の授業と大学の授業の違いです。大学は基本的に、学ぶ学生が主体的に勉学に励むことを前提としています。本学科では特に、2年以上の授業になると選択科目が増え、学びたい科目を選べるようになっています。大学での学びは、受験勉強のように高い合計点を取ることを目的とはしていません。1年生では、最低限理解してほしい内容があるため、必修授業として広い分野の科目があり、それらは必修授業となっていますが、興味のない授業に時間をかけるよりも、得意科目を伸ばし、その分野のプロフェッショナルを目指して欲しいというのが本音です。嫌いな科目を勉強するよりも好きな科目を伸ばす方が、本人の将来にも、将来の社会貢献を考えてもプラスになると思います。本学科にはいくつもの分野、多くの研究室があります。希望する研究室に配属されるために、平均して高い成績を取ることはもちろん重要ですが、その中で、しっかり興味のある分野を見つけ、メリハリをつけて深く学んで欲しいということです。

2つめは、精神的に自由を満喫してほしいということです。昨年春から18歳成人となっていますので、今年入学するみなさんは全員成人です。これは、法的にも自由に生き方を選択できることにつながります。みなさんの成績や行動になにか問題が生じた場合、教員は自宅や保護者に連絡するよりも、先に本人に連絡し、まずは本人のちからで解決することを促します。大学の入学には足切りはなく合計の評価で合格が決まりますので、特定の科目が極端に苦手であっても、入学できる学力のある人は、努力すれば必ず卒業できる、そう我々は信じています。場合によっては、4年以上かかる場合もあるかもしれません。それでも、諦めずに苦手なところは最低ラインで構いませんので、得意分野をぜひ伸ばしていってください。今は不安があっても、卒業するときには、気づかないうちに自信と実力が備わっています。親御さんにご苦労をかけてしまうことも多いと思いますが、できるだけ言葉と行動で感謝を伝え、卒業した後に、お世話になった方々や次の世代にお返しをしてください。

3つめは、早稲田大学の学生としての責任です。親御さんには叱られそうですが、さきほど頑張っても難しい場合は留年しても仕方がない、というようなことを言いました。みなさんの勉強は自己責任の範囲内です。一方、みなさんが早稲田大学の学生としてふさわしくない行いをした場合、みなさん個人で責任をとることができない場合があります。明らかな違法行為でなくても、社会のマナーに反する行為は、「他の学生もやっているから」や「若気のいたりだった」などといった理由では許容してもらえない時代になっています。多くの早稲田の卒業生が社会で高く評価され、多方面で活躍していることはよく知っていると思います。今回入学するみなさんも、そういった卒業生に憧れて集まってくれているのではないでしょうか。早稲田大学は、教育や研究だけでなく、卒業生のコミュニケーション能力、人間性、行動などで、総合的に評価されています。みなさんにも、周囲から高く評価される人物になるべく、在学中から勉学以外の面でも、成長してほしいと願っています。

大学院に入学される方々には、早稲田大学以外の大学を卒業した方もいると思います。多くの学生が学部から同じ研究室で大学院に進学してくる中で、戸惑うことがあるかもしれません。早稲田は古くから多様性を重視し、異なる経歴をもつ者が切磋琢磨することを尊重しています。その意味で、高く期待されていると思ってください。一方、学部よりひきつづき研究を進めるために大学院に進む方々は特に、本研究科の理念(ポリシー)を理解しつつ、大学院は卒業研究の延長でないことを心に留めておいて欲しいと思います。

大学から大学院の時代は、若い方々にとって、将来の数年間よりもはるかに貴重で大きな価値を持っています。これからの本学での生活が実りある素晴らしい時間になることを祈念します。

ご入学おめでとうございます。

2023年4月吉日

先進理工学部 電気・情報生命工学科
先進理工学研究科 電気・情報生命専攻

主任教授 岡野 俊行

先進理工学部 電気・情報生命工学科 先進理工学研究科 電気・情報生命専攻